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オコジョの散歩道

■別所 女神岳ひとまわり3  和倉から別所温泉へ(05-17 10:00)
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「上田・小県地方に残されている道祖神にはいろいろあるが、この道祖神のように、自然石の前面を円形に掘り、その中に男神・女神の像を刻んだものは珍しい。男神に衣冠束帯、女神には十二単衣の服装で、互いに肩に手をかけあい女神が男神の手を握りしめ、目を細くして二神とも笑みをたたえているところがほほえましい。夫婦和合の秘訣はこの辺りにあるらしい。家庭円満、子宝の神として信仰され、また縁結びの神として信仰厚く遠方から訪れる人も多い。毎年2月上旬の祭日には、餅俵を付けて参拝する行事が昔ながらに行われている。」  (案内板の説明)

これ以上の説明は不要ですね。



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昨日の山道を下ると、正面に雷山(1,068m)・・・
何かお伽噺が有りそうな名前の山に向かって進むと・・・

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これまでとは変わって、なんとなく、人の気配のあるところに・・・

野倉の集落です。
雷山と女神岳に抱かれた標高約700mにある里山の集落です。

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ここは観光ポスターによく使われる冒頭の双体道祖神があります。別所あたりの人気スポットの一つです。

ここもツツジの花の時期・・・
心なしか、夫神女神も嬉しそうでした。

個人的には、素朴な磨耗したような双体道祖神に味わいを感じますが、人によっては、『そんな得体の知れないものと』・・・
こうして女性の肩を抱き、手を握り合ったり、酒を酌み交わす双体道祖神を祝言像と言います。祝言像は多いのですが、そういう中でも、この道祖神の気品と美しさは自然で、微笑みたくなる優しく、穏やかな気分の素敵な愛の神です。

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夫婦道祖神近くの延命水という湧水・・・

 「此の水は太古より天狗山(女神岳)より湧出し水なりて、古人は茶の湯に使用せり。一口で命が三年延びると言われている。」 と説明が・・・

わたしも一口飲みました。三年延びたのかな・・・
少なくともあと三年は生きられるのかなと・・・
余り欲張ってはいけませんね。

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茅葺屋根の家の道を行きます。

野倉は穴平よりは大きな集落ですが、100人住んでいるかどうか・・・
高度成長に入る前までは稲作、養蚕、そして林業で活気のある村だったのですが、農林業の衰退により、若い人は、町へ出て、高齢化が進んでいるようです。

右の萱葺きの家、色々なものがあって、生活感に、あふれていました。

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こちらの茅葺の家の壁は落ち、いつ崩れ落ちるかと・・・

段々こうしたものも失われていくようです。

この集落は会社勤めと兼業の農家か、歳をとった高齢の農家のみという後世のようです。
最近はこうした素朴な山村に憧れて、この集落に移住する都会の都会人もいるそうです。
ただ、安易に都会の延長で、それに固執するとトラブルに原因になりそうです。「郷に入れば郷に従え」と言いますが。地元民と移住者が協力して、集落を護っていってほしいものです。

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赤地蔵・・・

道脇の仏寵(ぶつがん)という石のお堂の中に、真っ赤なお地蔵様が収められています。

 昔、この場所は北側にある瑞光寺(別所安楽寺の末寺)参道の入口にあり、ここに地蔵菩薩が祭られた。地蔵菩薩の慈悲は無限であり、庶民のあらゆる悩みごとを聞き入れてくれる仏として崇められ、朱塗りであるため、「赤地蔵さん」と呼んで親しまれている。
日本一降雨量が少ないここ野倉でも毎年旱魃による凶作に苦しみ、この悩みを地蔵さんに託して幾度か雨乞いの行事を行った。日照り続きの時は、この地蔵さんを谷間の産川に運んで入水させ鐘や太鼓を打ち鳴らし、「雨降らせたんまいな」と繰り返し唱えて恵みの雨を渇望した。こんなことから、いつの日か雨乞い地蔵とも呼ぶようになった。石造の地蔵さんは多いが、石の仏龕に木造仏を祭る事は極めて希で貴重である。
  “旱魃も みほとけおわし 野倉あり”
(案内板)

旱魃と雨乞い・・・ため池でも説明しましたが、昔は大変だったことが判ります。

それにしても鮮やかな赤に、ギョッとする不気味さです。
でも木彫りで、じっくり見ると穏やかなお顔でした。赤は魔よけの色だそうです。

ここは昔の瑞光寺参道の入口だったそうです。多分、山門の脇に赤地蔵様は祀られていたようです。

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瑞光寺あと・・・

瑞光寺は廃寺となり、今は民族資料館となっています。前もって連絡すれば見られるようです。
でも、こうして残っているのは良いことです。

瑞光寺は、明治19年から、22年まで、別所学校野倉派出所でした。派出所は分校のさらに分校という感じだったようです。
閉校になってからは標高差200m、片道3キロ離れた西塩田小学校まで、山道を生徒は通わなければなりません、どうしているのかなと・・・

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和倉から別所温泉の峠・・・

女神岳と雷山の間の小さな峠を越えます。
といっても野倉の一番上の家はこの峠の近くあります。

ここで別所温泉森林公園の道が別れます。こちらを行くと森林浴を楽しめそうですが、別所温泉へは5K、まっすぐ行けば別所温泉は2K・・・
食事は持参していませんので、別所温泉の店に入る予定・・・
ここはまっすぐに別所温泉の湯煙りを目指します。

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こちらが女神岳の御主人の夫神岳(標高 1,250m)で、頂上で雨乞いの祈願をする「岳の幟」は有名です。夫神女神に挟まれて別所温泉はあります。

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江戸時代の文化14年の馬頭観音・・・

昔の人もこの道を通ったようです。

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野倉の愛の道祖神と別所の愛染桂を結ぶ、この道は愛とロマンの縁結びコースというウォーキングコースになっています。初めは自動車道ですが、途中、近道があり迷わずこちらを選びます。未舗装の山道は足に優しく何かホッとします。

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東屋があり菅平の根子岳と四阿山が霞み気味ですが、迎えてくれました。

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舗装の道になり、別所温泉はそのまま下ればいいのですが、林の中の山道を選びました。
初めての道・・・
何処に行くのかなと・・・・

気持ちのいい道は別所の北向観音の裏側に導いてくれました。

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北向観音に参拝・・・

北向観音は天長2年(825)に慈覚大師円仁によって開かれた別所三楽寺(長楽・安楽・常楽)の一つの北向山長楽寺のお堂でした。しかし、長楽寺は廃寺となり、観音堂は1694年(元禄7年)から 現在、常楽寺の北向観音堂となりました。

北向観音の本尊の千手観音菩薩は、南向きの長野・善光寺本尊・阿弥陀三尊はと向かい合っているとして、「北向」と名づけられました。善光寺は「未来往生」願い、北向観音では「現世利益」を祈ると、現世、未来両方にご利益を得てはじめて全てのご利益がかなうといわれ、片方だけでは「片詣り」と言われています。
今年は、2回善光寺に参拝しています。これで、私は「両詣り」となりました。

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一周してきた女神岳・・・

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別所温泉駅にゴール・・・

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温泉はいつものあいそめの湯・・・
昼は上田名物の馬肉うどん・・・
店は違いますが、今年2回目・・・
素朴なものですが、私は好きです。

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